機器内回路/部品選定                     


ディレーティング

1) 電子・電気部品(以下、部品)は使用条件に対して、定格(電圧/電流/速度等)に余裕が
     あるものを選定します。
2) 部品定格に対して余裕のない条件での使用は、安定動作・製品寿命・信頼性を
     損なうことになります。
3) 定格に対しての余裕度(ディレーティング)は、部品の種類によりますが50%以下を目安に、
     限度70%以下となる様にします。


要注意部品

部品の特性に合った使用をすることが求められます。
用法を誤ると動作不良・故障の原因となります。下表に注意すべき部品の例を示します。

部   品
注     意     点
電解コンデンサ
 特性劣化により、C容量抜けが発生する。
 C容量が大きいからといって長時間CRタイマーに
 使用しない。
タンタルコンデンサ
 短絡故障モードがあるので、電源等の
 低インピーダンス回路に使用しない。
炭素被膜抵抗
 抵抗温度係数がマイナスであるため、
 ワット数の大きい回路に使用すると熱暴走する。
高電力抵抗
 間欠駆動での使用条件でも、連続駆動に耐え
 れるW数と使用環境を保持する。
ダイオード
ツェナー・ダイオード
 外部ノイズ・逆起電力対策には、サージ耐量の
 あるものを選定する。
ICソケット
 実験用・試験用回路においての使用はあるが、
 製品においての使用は不可である。
コネクタ
 方向逆差し、同一形状の誤接続が発生しない
 ように選定する。
コネクタ・スイッチ
 微小電流信号には、コンタクトが金メッキのものを
 選定する。
ソレノイド
 駆動回路異常となっても、焼損しないように
 温度ヒューズを抱き込ませる。
AC電源スイッチ
 感電防止のため、両切りとする。