デジタル回路/シミュレーション/シュミット           


シュミットの動作を電子回路シミュレータLTspiceを利用しシミュレーションします。


 1) Toolbarの回路図作成アイコンを使用し部品配置と結線を行います。

シュミットICは、内の[Digital]から「Schmitt」を選択します。

 2) SimulateEdit Simulation Commandによりシミュレーションの設定を行います。



 3) 入力信号となる「P1」の設定を行います。
シュミット動作が分かるようにSIN波形を選択します。



 4) シュミットICの動作電圧設定を行います。
ICの上で右クリックし、「SpiceLine」に下図の様に設定します。


Vhigh=5V Vlow=0V

 5)  をクリックしますとグラフエリアが追加され、シミュレーションを開始します。
シミュレーション用信号P1OUTを出力します。




 6) シュミット動作を確認するため、グラフの正確な数値を読みます。
5)図の「V(n001)」を右クリックし「Attached Cursor」のプルダウンメニューで[1st]を選択します。




 7) カーソルをV(out)の立上りに合わせ、Vert:を読みます。

Vert: 2.39688 V

 8) 続けて、カーソルをV(out)の立下りに合わせ、Vert:を読みます。


Vert: 2.58839 V

 9) 7)8)より、ヒステリシス電圧を求めます。
記号
名     称
電 圧 [V]
備   考
VN
立下りしきい値電圧
2.39688

VP
立上りしきい値電圧
2.58839

VH
ヒステリシス電圧
0.19151
VP−VN

ヒステリシス電圧があることにより、鈍った信号を波形整形することが出来ます。