デジタル回路/デジタルIC                   


論理素子としてのゲートCだけではデジタル回路を構成することは困難ですので、
色々なデジタルICが用意されています。[引用:東芝データーシート]
種 類
英名称
IC 例(東芝)
説   明
フリップ
フロップ
Flip Flop
74VHC74FT
 入力信号を記憶出力  
カウンター
Counter
74VHC161FT
 入力信号を計数出力  
マルチ
バイブレータ
Multivibrator
74VHC123AFT
 CR時定数に応じたパルス出力  
デコーダー
Decoder
74VHC138FT
 バイナリー信号を分解出力  
マルチプレクサ
Multiplexer
74VHC153FT
 データを選択出力  
シフトレジスタ
Shift Register
74VHC164FT
 入力信号をクロク毎にシフト出力  
インバータ
オープン・ドレイン
Inverter
(Open Drain)
74VHC05FT
 NOT素子のオープン・ドレイン出力  
シュミット
Schmitt
Inverter
74VHC14FT
 NOT素子の波形整形出力  


 1) フリップフロップ[例:74VHC74FT]
[記 号]


[真理値表]

a.CLRPRは直接リセット/直接セットで、セットでQHとなります。
b.CKの立上り時の入力D状態が出力Qに記憶されます。

 2) 16進カウンター[例:74VHC161FT]
[記 号]


[真理値表]

a.CLRLで、カウンター出力QAQDはリセットされます。
b.LOADL時、CKの立上りで入力ADが出力QAQDにセットされます。
c. Enable入力「ENP」「ENT」が伴に「H」で、カウント動作します。
d. 入力CKの立上りでカウントが+1されます。
e. カウントが16進の「F」→「0」になった時、キャリーアウトCOが出力されます。
 [16進数]
10進数
16進数
2進数
D
C
B
A
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
0
1
2
2
0
0
1
0
3
3
0
0
1
1
4
4
0
1
0
0
5
5
0
1
0
1
6
6
0
1
1
0
7
7
0
1
1
1
8
8
1
0
0
0
9
9
1
0
0
1
10
A
1
0
1
0
11
B
1
0
1
1
12
C
1
1
0
0
13
D
1
1
0
1
14
E
1
1
1
0
15
F
1
1
1
1

 3) マルチバイブレータ[例:74VHC123AFT]
[記 号]


[真理値表]

a. 立下り入力A又は、立上り入力Bで、CR時定数に応じたパルスが出力されます。
b. クリア入力CLR=「L」で、出力はリセット Q=Lされます。

 4) デコーダー[例:74VHC138FT]
[記 号]


[真理値表]

a. ゲート入力G1/G2/G3H_L_Lの時、2進入力A/B/Cを10進デコード出力します。
b. ゲート入力G1/G2/G3L_H_Hの時、出力は全て「H」となります。

 5) マルチプレクサ[例:74VHC153FT]
[記 号]


[真理値表]

a. 選択信号A/Bにより、Yに出力する入力を選択します。
b. ゲートG=「H」の時は、出力YLとなります。

 6) シフトレジスタ[例:74VHC164FT]
[記 号]


[真理値表]

a. クリア入力CLR=「L」で、出力QAQHリセット Q=Lされます。
b. 入力A・BAND条件で両方「H」の時、クロックCKの立上りでQAに「H出力されます。
c. 出力QBQHは前段の状態がクロックCKの立上りでシフト出力されます。
真理値表のQAnnは、CKワンクロック前のQAの状態を表します。

 7) インバータ_オープン・ドレイン[例:74VHC05FT]
[記 号]


[内部回路]

a. 入力Aが「H」で出力FETがON(L)します。
b. 入力Aが「L」で出力FETがOFFし、無電圧状態となります。

 8) シュミット[例:74VHC14FT]
[記 号]


[シュミット動作]

VP:立上りしきい値電圧
VN:立下りしきい値電圧
VH:ヒステリシス電圧
ヒステリシス電圧があることにより、鈍った信号を波形整形することが出来ます。