電気の基本法則/コンデンサ接続(直列)
コンデンサに蓄積される電荷Qと静電容量C、電圧Vの関係式
電荷Q[C] = 静電容量C[F] × 電圧V[V]
静電容量C[F] = 電荷Q[C] / 電圧V[V]
電圧V[V] = 電荷Q[C] / 静電容量C[F]
コンデンサの直列接続の合成静電容量C0をシュミレーションします。
[直列接続]
2個直列: C0=C1×C2/(C1+C2) [F]
3個直列: C0=C1×C2×C3/(C1×C2+C2×C3+C1×C3) [F]
1) Toolbarの回路図作成アイコンを使用し部品配置と結線を行います。
2) Simulate/
Edit Simulation Commandにより
シミュレーションの設定を行います。
3) をクリックしますと、
グラフエリアが追加され、
シミュレーションを開始します。
コンデンサの充電電流(抵抗R1電流)と、コンデンサ電圧(V1〜V3)を出力します。
4) 電源投入時、コンデンサ電荷
Q=
0[C]ですから、
V=Q/C 式 より V1=V2=V3=0 [V]
抵抗R1に流れる電流I(R1)は、オームの法則より
電流I(R1)=(10−V1)[V]/R[Ω]=10/10=1 [A]
電流I(R1)によりコンデンサは充電され(コンデンサC1-C3電荷Q1-Q3増加)
V=Q/C 式 よりV1-V3は上昇していきます。
V1-V3が上昇すると、電流I(R1)=(10−V1)[V]/R[Ω] により、I(R1)は下降します。
5) コンデンサ充電が完了している
700mS後では、
VC=10 [V] I(R1)=0 [A]
コンデンサC1〜C3に充電された電荷Q1〜Q3は、
Q1=C1×(V1−V2) Q2=C2×(V2−V3)Q3=C3×V3
コンデンサ充電完了時のV2とV3をグラフカーソルから読取ります。
V1−V2=10−5.15904= 4.84096[V]
V2−V3=5.15904−1.93458= 3.22446[V]
6) C1〜
C3に蓄積された電荷
Qは同じですが
シミュレーション誤差がありますので平均をとります。
静電容量C[F]=電荷Q[C]/電圧V[V]ですから、
合成静電容量 C0=0.09676/10 ≒ 0.00967 [F]となります。
7) コンデンサ直列接続の原理図を下図に示します。
コンデンサ電圧はコンデンサ静電容量に反比例し、コンデンサ電荷は同じです。
疑似的には上右図の様な形態に表現できます。
8) 公式 C0=C1×C2×C3/(C1×C2+C2×C3+C1×C3) [F]で計算すると、
合成静電容量 C0=0.009677419[F]で、6)のシミュレーションで求めた値と一致します。